「クリスマスにはまだ早い」、店内の音楽に苦情続出 カナダ
(CNN) カナダのドラッグストアチェーンが11月の第1週から店内でクリスマス音楽を流し始めたところ、まだ早いという苦情が買い物客から続出したため、方針を転換してクリスマス音楽を中止した。
ショッパーズ・ドラッグマートはカナダ国内で約1200店を展開するチェーン店。11月に入って各店舗でクリスマス音楽を流していたが、2日になって、「店内で流れるクリスマス音楽について苦情が寄せられたことを受け、クリスマス音楽は当面の間、すべて中止します」という告知を交流サイトのフェイスブックに掲載した。
この投稿について5日現在で7300人あまりが「いいね」と評価、約6000件のコメントが投稿された。その内容は、「クリスマスは毎年どんどん早く消費者に押し付けられるようになっている。それを避けるため、これからはこの店で買い物することが増えそう」「どこへ行ってもクリスマス音楽がエンドレスに流れていて、店に足を踏み入れるだけでうんざりする。2カ月も続くなんて正気の沙汰じゃない」など、同店の対応を評価する声が多数を占める。
チェーン店で働く店員からも、「(1日中クリスマス音楽を聞かされ続けて)気が狂いそうになる。店員のクリスマス気分はすっかり失せる」などの投稿が寄せられた。
一方で、「これほど楽しいことを否定的に受け止めるなんてがっかり」と批判する声も。クリスマス音楽はいつから流し始めるのが適切かについては、カナダの戦没者追悼記念日の祝日となる11日以降を挙げる声が多かった。